品質月間とは

1.「品質月間(Q月間)」の起こり

 1951年(昭和26年)9月、初めての品質管理大会が大阪で開催され、翌年には八幡製鐵(株)、富士製鐵(株)、三共製薬(株)、信越化学工業(株)の4社が、8月から11月の間にそれぞれ品質管理強調月間を設立しました。「品質管理(QC)」という言葉は、広く各業種に中小企業へまで浸透してゆき、一般消費者もマスコミその他を通じてその知名度も高くなり、「品質」に対する関心が盛り上がってきました。

 これを受けて、各種団体が一丸となった品質管理の運動の中心として「品質月間委員会」が結成され、1960年(昭和35年)に毎年11月を「品質月間」とすることが決まり、主催機関は日本科学技術連盟、日本規格協会、日本生産性本部、日本能率協会、後援機関は科学技術庁(現在の文部科学省)、通商産業省(現在の経済産業省)、日本商工会議所、日本放送協会と決められました。

2.「品質月間」の名称

 「品質月間」という名称は、準備の段階では、品質管理月間、品質管理強調月間などの名前も検討しましたが、消費者も一緒になって行う活動だから「管理」という字をとり、「品質月間」に決まりました。

 はじめ品質月間行事としては、Q旗・標語・ポスターの作成販売・地方講演会などが行われましたが、1961年(昭和36年)には、品質管理大会やデミング賞表彰式も品質月間行事のひとつとして開催しました。また同年には品質月間テキストの刊行が始まり、1962年(昭和37年)以降は職・組長大会(現在のクォリティ・フォーラム)、トップ・マネジメント大会(現在の経営者のための経営幹部フォーラム)、消費者大会、全日本選抜QCサークル大会などもこの11月に行うようになりました。後援機関には、日本消費者協会、経済企画庁、日本品質管理学会ほか、多くの団体が参加しました。

3.Qマークと「Q旗」

 「品質月間」を盛り上げるためにはQC共通のマークと旗を作ることになり、芸術大学に依頼し、作成したいくつかの案を各所で投票などを行いました。当初のQ旗のマークはブルーの国連色でしたが、いろいろな意見を参考にして日の丸の赤色に決定したのが現在のQマークとQ旗です。

Qマーク Q旗A1(掲揚型) Q旗A2(つり下げ型)

4.企業における行事参考例

 品質月間の主な目的は、

  1. 全社員の品質意識の高揚 顧客満足、従業員満足の徹底 品質保証体制の確認 製品、サービスの質向上 ISO9000認証取得後の品質レベル向上 協力企業の体質強化
  2. 経営方針の展開と成果の確認
等です。

 この目的達成を目指して、その準備を各社でいろいろと工夫をこらして計画されますが、社内の計画・実施推進担当部署の方が推進されるにあたって、下記の月間行事例をご参考にしてください。

4.1.Q月間スケジュール

8月 Q月間実施要領立案
9月 Q月間計画発表、論文ポスター・標語などの募集
10月 Q月間グッズの購入
11月 Q月間実施
12月 反省、次年度へ向けて

4.2.一般事項

  1. 品質の総点検
  2. Q旗の各職場での掲揚
  3. 品質月間委員会作成のポスター、標語の展示
  4. 自社内ポスター・標語の募集
  5. 社内・外でのQC発表会用論文の募集
  6. QCについてのパンフレット、テキスト等の作成もしくは月間委員会作成のPRテキストの購入・配布
  7. 社内報のQC特集号化
  8. 社長、部門長によるQC(TQM)診断
  9. 社内QC大会(部課長・スタッフ、QCサークル、小集団)の実施
  10. 社内パネル討論会、特別講演会、QCサークル交流会の実施
  11. 社外のQC大会、地方特別講演会への参加
  12. QCにたいするアンケート、顧客調査
  13. 表彰:1年間あるいはQ月間中の成果・成績
  14. 購入先、納入先、関連協力企業との共同行事
  15. 期間中の広告・宣伝にQ月間実施中のPRによるイメージアップ向上
  16. Q月間の成果
など。

5.主催団体および後援団体

主催団体
 一般財団法人日本科学技術連盟
 一般財団法人日本規格協会
 日本商工会議所

後援団体
 NHK
 社団法人日本品質管理学会
 公益財団法人日本生産性本部
 一般社団法人日本能率協会
 財団法人日本消費者協会
 QCサークル本部
 一般社団法人日本経済団体連合会
 品質工学会