品質月間のはじまり

わが国で本格的に品質管理が導入されてから約10年が経過した1960年に品質月間ははじまりました。「品質管理(QC)」という言葉は、広く各業種に中小企業へまで浸透してゆき、一般消費者もマスコミその他を通じてその知名度も高くなり、「品質」に対する関心が盛り上がってきました。 各種団体が一丸となった品質管理の運動の中心として「品質月間委員会」が結成され、1960年(昭和35年)に毎年11月を「品質月間」とすることが決まり、主催機関は日本科学技術連盟、日本規格協会、日本生産性本部、日本能率協会、後援機関は科学技術庁(現在の文部科学省)、通商産業省(現在の経済産業省)、日本商工会議所、日本放送協会と決められました。 名称は品質管理月間、品質管理強調月間など候補があがったが、消費者も一緒になって取り組むということで、管理という字をとり、品質月間という名称に決まりました。